40歳から語学飯!

語学でご飯が食べて行きたい人の奮闘記です!フランスで翻訳者をしながら、日英仏のトリリンガル語学スペシャリストを目指して勉強中です!TESOL公認英語チューター。

アメリカの会社で経験した色々

自由の国、アメリカ。このどでかい国の、ニューヨークにある医療関係の会社。

 

私はご縁があって、この会社で6年間、コントラクターとしてここフランスから在宅で勤務させていただくことができた。

 

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実は私、カナダに留学をしてた時に、ホストファミリーと共にアメリカはシアトルへ旅行に行こうとしたことがある。

 

なぜ「行った」ではなく「行こうとした・・・」なのか?

 

それは・・・

 

 

私がパスポート持って行くの忘れてましてーん( ꒪⌓꒪)マジカ?

 

それであえなくみんなでUターン(ノTдT)ノ アイアムソーリー

 

ご存知、アメリカは入国管理がどえらく厳しいお国。

しかも、私がパスポート忘れたことに気が付いたのは、入管のブースまであと数メートルという距離まで近付き、もう引き返せないところ。

 

ホストママが必死に「この子、日本人で、海外に行くのは海を渡る時だから、陸繋がりでうっかりしてたのよ~!あ、でもパスポートのコピーはあるの!」と説明してくれたけど・・・・当然入国なんてできる訳もなく、別室に連れて行かれて色々取調べされて、「アナタ、ワルイコトシマシタ」みたいなことが書いてある紙をもらってカナダサイドの入国管理へ行くよう指示される。

 

ホストママが「ここでカナダサイドからも入国断られたらあなた、私がパスポート取ってくるまでここで待つしかないわね・・・」と言われ、ドキドキで入管のブースで事情を説明。

 

そしたらば・・・・カナダサイド、満面の笑みで・・・

 

 

Welcome back to Canada~~~~~って!

 

 

まじか!?入国管理、ゆるっゆる∑(゜□゜ψ)ψタダイマ、カナダ!

 

 

そんなことがあったので、次回アメリカに入国しようと思ったらきっとまた取り調べとかされてトラブルになるだろうと思い、「あぁ・・・私、一生アメリカの地を踏むことはないわ・・・」と思っていた。

 

まさか、そんな私がアメリカの会社で6年も働けるなんて!

 

 

海外の会社で働くと、その仕事に関することだけでなく、その国の文化、習慣などプラスアルファで色々学ぶことができて面白い。

 

 アメリカはニューヨークの会社で、アメリカ人たちと仕事をするなかで、私が1番好きだったこと、それは「意見が言えた」こと。

 

日本の、特に専門職業界は上下関係が厳しい(少なくとも、私の時はそうだった)

先輩ナースが言うことは絶対で、どんなに「理不尽だ」とか「こうした方がいいと思う」と思っても、それは暗黙の了解で口には出せない。

この頃、私はストレスで円形脱毛症がいくつもでき、喘息の発作も頻発した。

 

そんな無意味な縦社会とは打って変わって、アメリカは自分が新人だろうが、相手が上司だろうが、思ったことを口に出すことができた。

真剣に仕事に取り組む姿勢さえあれば、新人かどうかなんて関係なかった。(もちろん、上司の器にもよるかもしれないけど、私の上司は素晴しく器の大きな人だった)

 

「意見」といえば、そもそも会社と契約をする段階の「契約書」の内容から交渉が始まる。これは以前海外で働いた時もそうだったけど、みんな契約書をもらってもすんなりサインはしない。

一度持ち帰って吟味し、「自分の能力に合った契約内容か」を検討し、評価(ようするに「お給料」)が低ければこの時点で交渉する。

契約社会、書いてあることにサインしたらそれは自分の責任で、あとで文句は言えないからみんなここから真剣に取り組むのだ。

 

それから、失敗をした時の反応も日本では経験したことないものだった。

「もちろん、失敗はしないに越したことはない。でも、僕は君が頑張った過程は評価する。あとは自分が何とかする」と、上司に言われた時は・・・

 

恋に落ちかけました(*ノωノ)キャ

 

その代わり、まあ、期待以下のことをやるともちろんガッツリ怒られますが、ね。

 

 

それから、私はこの6年の在籍期間中、2度、妊娠、出産をしておりますが・・・

 

その時の対応も予想外だった。

 

まず、妊娠、出産は心から喜んでくれる。

でも、アメリカの場合、それはそれ、仕事は仕事という感じだった。

向こうから気を使って仕事量や休みの調節をしてくれることは一切ない。

これも、自分で「発する」ことになる。

「こういう計画で、このくらい働いて、このくらい休みたい」と自分の調子をみて、自分で交渉する。

 

産休は産前1週間、産後8週間くらい。

 

 

短っ!!!!!!

 

 

でも、ネットで得た情報だとこれ位の産休を取る人がアメリカでは多かった。

 

実際、産後は「産休中にごめんね。2日くらい早めに復帰できる?」とか聞かれたので、やっぱりアメリカでは「8週間くらい」くらいがスタンダードなんだと思う。

 

 

その代わり、子どもの熱とか、体調悪い時に無理して駆り出されることはなかった。

 

 

「健康が1番大事」「家族が大事」はよく上司から発せられた言葉の1つだった。

 

 

辞めたときの対応も「ザ・アメリカ」だった!

 

勤務最終日に「これまでありがとう~」という内容のメールをみんなに送信。

一緒に働いた仲間、上司から熱い返信が相次ぐ。

 

その決まり文句・・・

 

 

ぼくたちはいつまでもファミリーだよ

 

 

そういえば、海外のクリニックで働いてた時、色々とストレスが溜まって退職したいと願いでた時ののイギリス人のマネージャーの対応も素晴しかった。

 

前向きで、別の目標に向かうための「辞めたい」なら応援するけど、なにか問題があっての「辞めたい」、ならそれを解決する力になりたい、と。

 

ここでも恋に落ちかけました(*ノωノ)キャ

 

この、「会社を辞める」ということに対する反応は、日本と海外で大きな違いがあるように思う。(もちろん、私は全世界で働いた訳ではないから、海外といっても私が働いた国のことしか分からない訳だけれども)

 

日本では「会社に尽くす」とか、辞めたら「会社を裏切った」という印象だけど、海外では「個人の人生」が尊重される。なので、今いる会社から離れて上を目指したい、と言うと応援してくれることが多いように思う。

 

日本社会から離れて10年以上・・・・今では少し働きやすい環境になってるのかしら。

 

今後、日本の会社ともっと関わりたいと思ってるので、心からそう願ってます。