昔話~医療通訳をやっていた頃~
もう10年以上も前のことですが、中国に駐在し、医療通訳(日~英)を担当していた時期があります。
それまではごく普通の、家の近所の病院に勤めるナース。
が、いきなり役職がついて駐在!
それは、私がナースとしてすぐれた技術を持っていたからでもなんでもなく、ただ単に英語がそこそこできたから、なんです。
想像するに、普通にナースとして病院勤めをしてる人が、「そろそろ新しい職場に・・・」と考えてもその選択肢の中に他の病院はあっても、企業はなかなかないのかと。
なので、私は当時とても希少な存在だったらしく、なんと地元福岡から東京に面接に行くのに飛行機代、ホテル代まで会社が出してくれました。
そもそもなぜこの職にたどり着いたのかと言うと・・・
企業で専門職として働きたい!と思って探していたのではなく・・・
↑仕事で英語を使いたいとは思っていた
たまたまアルクのサイトで求人を見かけたのが縁でした。
↑そう、あの英辞郎で有名なアルクです!
いや~人生何が起こるか分かりませんね!
そんなこんなでとんとん拍子に話は進み、あっと言う間に中国駐在。(当時、中国かインドネシアかどちらがいいか?と聞かれ、両国に特別な知識があったわけではないので、単純に「近い方」を選びました←超テキトー( ,,>З<)ブプッ)
そんなこんなで始まった駐在生活。なんと、最初の3ヵ月はホテル暮らし!
いや~、お前は売れっ子小説家か!?な暮らしですが・・・
実際には心が擦れます。
楽しいのは最初の1週間くらい。
何が疲れるかって・・・
食事!!!!
そう、毎日の外食で心が疲れてしまって、卵焼きでもいいから作って自分の部屋で食べたい~!!!と思いました。
(3ヵ月後に外国人用マンションにお引越しできた)
それはさておき始まった中国でのお仕事。
中国とは言っても勤務先はインターナショナルクリニックだったので、職場の人は半分以上が外国人で、日本人スタッフ、日本人の患者さんとしゃべる以外は全部英語です。
あまりの忙しさに中国語を全く勉強しなかったのが悔やまれますが、この駐在期間の2年間で私の英語力が飛躍的に伸びたのは言うまでもありません。
なんてったって・・・・
24時間オンコールで、お風呂にも、トイレにも電話持って行ってましたから~~~(;;;´Д`)げっそり
↑疲労で痩せるのかと思いきや、ストレスで6キロ増!!!
ここでの勤務は、日本人外来のサービス向上が目的だったのですが、やっていたことの8割は医療通訳です。
当時の英語力は「ちょっと英会話が得意~」くらいのレベルだったので、相当戸惑いました。(入社前の説明で、医療通訳をするという話は一切なかった)
が、そうは言っても目の前に日本語ができない外国人医師と英語ができない日本人患者んがいるわけでして・・・
そりゃ、もう何とかせざる負えない。
その日から始まった猛勉強。
日本からくそ高い医学電子辞書を買って来ていたのが幸いし、それを使ってとにかく診察でよく出る英単語を脳に叩き込み、詰込み、押し込みました。
お休みも結構頂けていたので、3ヵ月置きくらいに日本に帰国し、帰国の度に臨床英会話の本を調達し、また職場で通訳、自宅で勉強の日々。
何が大変かって、こっちはものすっごーく必死なのに、外国人の先生、診察中にジョークをぶっ飛ばす先生が結構いたんですよね・・・(お国柄?)。
慣れてからはすぐにピンと来て、患者さんに「すみません、今の先生のくっだらないジョークなんです(^▽^;)」って言えたけど、入社したての頃は訳がわからず、患者さんとともに全身全霊の
( ゚д゚)ポカーン
でした。
のちに、日本人マーケティングマネージャーが会議を開き、「日本人患者さんへのジョーク禁止令」が出たのですが・・・深刻な病気ならともかく、私は、外国人の先生を目の前に緊張している患者さん、って言うか・・・私(←お前かーーーっ(゜ω゜||))にとっては、場の雰囲気が和んで良かったんですけどね(^▽^;)
そんな訳でして、寝ても覚めても通訳な日々。
そう、それは仕事が終わって同僚と楽しく外食していても続きます。
中国の外来で1番と言っていいほど多い病気ってなんだと思いますか?
急性胃腸炎です。
今はどうか分かりませんが、当時はまあ、衛生的にあれだったので、海外生活、食事変化、ストレスも重なり、とにかく多かった消化器系のトラブル。
ええ、医療従事者でなくてもお分かりになりますよね。
消化器系トラブルが起こった時の症状・・・・。
あれを、外国人駐在員とお金持ち中国人ばかりが行くような高級(といっても安い)レストランで電話通訳する。
今ここでお詫び申し上げたい。
レストランで、お食事中のなか・・・
ピー
とか
ピー
という言葉を連発してどうもスミマセンでした~~~~~(li;;゚;ω;゚;;)